常栄寺(ぼたもち寺)

大町辺りには、日蓮宗のお寺が多い。妙本寺もそうだし、妙本寺総門前の小道を南へ行ったところにある常栄寺も日蓮宗のお寺。日蓮上人ゆかりのお寺だ。別名ぼたもち寺と呼ばれているが、そのぼたもちに纏わる日蓮上人ゆかりの故事がある。

常栄寺(ぼたもち寺)
常栄寺(ぼたもち寺)

鎌倉幕府第6代将軍の宗尊親王の家臣兵衛左衛門がこの地に住んでおり、その妻を桟敷尼と呼んでいた。その桟敷尼は、日蓮上人が龍ノ口の刑場に引かれて行く時、「仏の加護がありますように」と日蓮商人にごまのぼたもちを差し出した人物だ。日蓮がまさに処刑されそうになった時、奇蹟が起こり、日蓮は処刑を免れた。そのことから、このぼたもちのことを、「首つぎのぼたもち」と呼んでいる。

1606年(慶長11年)妙本寺の14代住職日詔が、この地に寺を建て、桟敷尼の法名が「妙常日栄」だったことから、「常栄寺」と名付けられたと言う。

常栄寺(ぼたもち寺)
常栄寺(ぼたもち寺)

この朱塗りの聯(れん)と呼ばれる木板があり、鎌倉彫の木板らしい。右側には、「ぼたもち寺 常栄寺」と彫られ、左側には「たつのくち くびのおんざを ふしおがむ 婆のまごころ ぼたもち 常栄寺」と彫られているそうだ。この門が、僕にとっては、常栄寺の特徴だと思っている。門をくぐって突き当たりが、本堂である。

妙本寺の総門前の小道を南に200メートルくらい歩くと、左手にこの門が見えてくる。ごく小さなお寺だけど、小さいながらその庭はとても良く整っているし、いろんな花が咲く。

常栄寺(ぼたもち寺)
常栄寺(ぼたもち寺)

ちょうど訪れた時には、こんなユリの花が咲いていた。小さなお庭だけど、四季折々いろんな花が見られるから、このお寺の前を通り過ぎるのではなく、ぜひ足を踏み入れてほしい。

常栄寺(じょうえいじ) ぼたもち寺
日蓮宗
拝観自由

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