由比若宮(元八幡)

鎌倉は、主要な道でもそれほど大きな道ではないけれど、更に細い路地があちこちにある。そんな路地を歩いていると、歴史のある寺社やスポットに辿り着くこともある。そんな散策が十二分に楽しめるのが、鎌倉でもある。

その歴史を知っていなければ、ごく普通の小さな神社と、見過ごしてしまいそうな由比若宮(ゆいのわかみや)である。

由比若宮
由比若宮

ごく普通の神社にしては、掃除が行き届いて、朱色の鳥居も綺麗だし、整っている感じがする。ここ由比若宮は、1063年(康平6年)に源頼義が源氏の守り神である京都の石清水八幡宮の祭神を移して祀ったと伝えられる。源頼義が前九年の役で奥羽の豪族安倍頼時・貞任に勝って京都に戻る途中のことだ。また、後三年の役の時、源義家が戦勝を祈り社殿を修理したと伝えられる。

そして後に1180年(治承4年)、源頼朝が現在の鶴岡八幡宮がある小林郷北山に社殿を移したので、ここが元八幡(もとはちまん)と呼ばれるようになった。この場所は、由比郷鶴岡(ゆいごうつるがおか)という地名であったことからも、伺い知れる。

由比若宮
由比若宮

由比若宮は、小さくこぢんまりとした社殿で、それが可愛く見える。歴史ある場所で、鶴岡八幡宮とともに国の史跡となっているから、こんなにも綺麗に整備されているのだと思う。

少し離れたところに、横須賀線の線路があり、電車が走っているが、それが信じられないくらい、ぽっかりと別の空間が広がっている感じがする。

最近読んだ『ツバキ文具店』でも、主人公がここにお詣りするシーンがある。

由比若宮
由比若宮

この歴史ある路地の雰囲気は、独特のものがある。大町方面から水道路交差点を経由して、材木座方面へと続く道を、ほんのちょっと入ったところに、こんな路地がある。

境内の境に「元鶴岡八幡宮」と刻まれた標石がある。

由比若宮(元八幡)
拝観自由

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